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春の朝

 春を謳う

うらうらと日差しが春。

マスク、眼鏡、綿手袋。花粉とCOVID-19の恐怖を押しやってスーパーへ買い出しに行けば、品出しの店員達がせわしなく空になった棚を点検しては埋めて回る。私はようやくオートミールの袋を見つけてほっとする。

外出自粛要請で行き場を失い、レジャーランド代わりにはしゃいで走り回る子供達と若い夫婦があちらにも、こちらにも。商品棚のアボカドを一つひとつ素手で掴んでは品定めをするおばちゃんが居て、げんなり。レジに並べば、後ろから距離感を喪失した老婦人がグイグイ迫ってきて怖ろしい。這々の体で帰宅して、全身を絞ったタオルで拭き清め、うがい、手洗い、顔洗い。

だけど春。

 

       春の朝     ロバアト・ブラウニング

 

時は春、
日はあした
あしたは七時、
片岡かたをかに露みちて、
揚雲雀あげひばりなのりいで、
蝸牛かたつむりえだひ、
神、そらに知ろしめす。
すべて世は事も無し。

 

青空文庫より  上田敏 上田敏訳 海潮音

 

上田 敏の日本語訳が大好きだ。そして、ロバート・ブラウニングの元の詩もまた優れて美しい。

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ロマンチックの向こう側

ロバート・ブラウニング翁、それは、それは素敵な言葉を沢山綴っている。ロマンスに紛れて、こんな教えもブラウニングだった。

“Ignorance is not innocence but sin.”

Robert Browning Quotes (Author of Robert Browning's Poetry)

 

そらんじる喜び

田舎の家の縁側で、祖母と並んでそらんじた上田 敏の、のどやかな日本語。聴いているのかいないのか、うっすらほの暗い奥の座敷で、立派な座布団に座った祖父がパイプの刻みタバコを詰めて、机に寄りかかる。今は味気ないアルミサッシ越しの陽射しの中でも、そらんじれば次々に浮かぶ情景がある。

あなたの春の歌を知りたい。

 

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