明日にも緊急事態宣言が発令されようとしている。早晩避けようもなかった首都圏ロックダウンがとうとうやってくる。毎日の暮らしはどうなるんだろう。食糧もトイレットペーパーと同様に充分流通するという話はなんとも一層信じ難い。だって、実際店頭に売ってないからね。
歯の少なくなった母と、歯がまだある私が定番としている朝食用のオートミールは、気がつけば三月以来入荷がない。米の棚も補充されてはすぐ空になるし、パスタコーナーに至っては常にがらんどうだ。麺はもちろん、パスタソースの類いもゼロだ。
パスタが先に無くなるなんて、イタリア人かよ、この辺の人達、、、と思いながらインスタントラーメンの棚に回ってみると、そこには燦然と輝くマルタイラーメンの細長い袋が並んでいた。
九州文化圏の人間なら知らぬ者とてないソウルフード。関東へ出てきて、すっかり○キンラーメンに洗脳された感がなきにしもあらずだが、ひとたび視界に入れば手に取らずに居られない。正真正銘の「安い」「早い」「美味い」。
青菜、もやし、焼き豚等は冷蔵庫にあったはず。トマトとキクラゲを買い足していざ行かん。キッチンへ向かう足取りが嬉しさに縺れる。
- 小鍋に湯を沸かし、沸騰したら麺を入れる。
- 青菜やキクラゲを刻み、トマトをざっくり切る。
- 別鍋にごま油を垂らし、トマトを投入、続いてキクラゲも。
- もやし、青菜も投入。ざっくり回す。
- 麺の小鍋に添付のスープを投入、火を止める。
器に麺、具の順によそい、スープを注ぐ。
焼き豚、焼き海苔、添付の香味油を加えて*1、いただきまーす。
文字だけで、お分かりいただけただろうか。
この香り、この味、この喜びが伝わっただろうか。
*1:これにゆで卵を加えれば、全部乗せだ。