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すってんころりん

令和元年。しっとりと水気を帯びた空気のなか、特別に何かするでもなく、いつもと同じに母に目薬をさしてやり、いつもと同じ朝食を用意し、定番のランチを用意した。

徳仁天皇にはどうも気持ちが入らず。ソフトな国粋主義者だったはずなのに、我を怪しむ。

だらりだらりと時間が過ぎた夕方、降り始めた雨のなか、傘を差して明日の朝のパンを買いに出かけた。散歩をかねて、ちょいと遠回りの角でつるりと足が滑った。

気がついたら横倒しに転んでいた。ちょうど同じ角を曲がろうとしていた乗用車が停車している。運転している人がこちらの様子を窺っている雰囲気。今にもドアを開けて「だいじょうぶですか」と言われるまえに、すくっと立ち上がって、恥ずかしいから全力ですたすた歩き始めた。右肘あたりがひりひり痛い。手首が動くか、指が動くか、確かめながらずんずん歩いた。袖を引き上げて腕の痛いところを確かめたら、何故だか大きく2カ所もすりむいていた。 服の上から平らな歩道の上に倒れたのに、何故すりむいてる?

ドラッグストアで、大判の絆創膏とマキロンを買って、いつもとちがうパン屋であんパンとミルクフランスを買って帰った。

私に何か起こったときの備えを、具体的には誰かに介護の肩代わりを頼めるようにしておく必要があるかしら。帰り道はずっとそのことを考えた。

帰宅して、肘から下に大判の湿潤療法用の絆創膏を貼ると、ふんわりした感触で痛みが消えた。あら不思議。腰も結構ひどく打ったので確かめてみたら、こちらも擦り傷がついていた。湿潤療法用の絆創膏(切るタイプ)を貼り、周囲に湿布を貼りまくった。マキロンは不要だった。

こうして令和第1日目はやれやれと暮れていったのだった。