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ギルバート・グレイプ

家族の重苦しいあれやこれやを長男だから一身に背負って、その人生を家とうだつの上がらない田舎町に縛り付けられて動けないジョニー・デップ兄ちゃんが主人公のギルバート。若き日の、、というか子ども時代のひょろひょろしたディカプリオ演じる頭の弱い弟を、甲斐甲斐しく世話をする。
ある日、その弟を風呂に入れてやってる途中で、ちょっと出かけてくるからこのバスタブから出るんじゃない、じっとしてろよと言い含めて、最近できたガールフレンドとほんとにちょっとのつもりでデートに出掛ける。だけどあまりに楽しくて、家に縛り付けられている日頃の閉塞感が一気に消えてしまうような気分に酔って、うっかり時間を過ごしてしまう。気がつけばすっかり夜。
はっと気がついて家へ駆け帰ると、すっかり冷めた水風呂に言いつけどおりにじっと座った小さな弟が、痩せた裸の背中を丸めてがくがく震えている。
「ごめんよ、ごめん、ごめん!」

そういう場面を今日は急に思い出したのだった。あの弟と母が重なったようで。